「RTDトーナメント2019」グループAの2回戦(全4戦)が5月12日に放送され、鈴木達也(協会)がトップを取り、トータル2位へ浮上した。
対局者は起家から小林剛(麻将連合)、猿川真寿(連盟)、朝倉ゆかり(協会)、鈴木達也(協会)。RTDリーグ2018では、予選5位(8人中)で敗れていた鈴木。4位までが準決勝へ駒を進められたのだが、その4位は猿川で、わずか26ポイント差での敗退だった。鈴木は昨年のリベンジを果たすべく1戦目に臨んだが3着フィニッシュ。トップ猿川の後塵を拝したが「自分なりにミスはなかった」と己を信じて2戦目に臨んだ。
開局早々5万点オーバーと快走する猿川に、反撃の狼煙を上げたのは鈴木だった。東2局2本場、リーチ・一発・ツモ・ドラで8000点(+600点)をアガると、東4局の親番では7700点(+供託1000点)、続く1本場でも7800点(+300点)と連続加点で一気に詰め寄った。
さらに見せ場は南1局。配牌時に索子(ソーズ)が1枚もなかったにもかかわらず「最初に發を鳴ければ4・7筒で5200点なんですけど、ホンイツ・ホンロー・トイトイ・小三元の倍満を狙いに行った。そこに剛さんからリーチが来て焦りましたけど」と最終的には小林の待ち牌だった6索をツモって中・ホンイツ・ドラで8000点(+1000点)を加点し、待望のトップを取った。
解説の勝又健志(連盟)も「構想力がすごすぎる。手牌、総とっかえぐらいのイメージ。字一色や小三元、大三元をメインに見ていて、成り行きのホンイツではあるとは思うんですけど」と圧巻の手筋に思わず唸った。
今期の鈴木は「記憶に残ってもらえるような麻雀をしたい」という決意を抱いていただけに、納得の内容に結果もついてきて、確実な手応えを感じているようだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループA 2回戦結果】
1位 鈴木達也(協会) 4万7300点 +67.3
2位 猿川真寿(連盟) 4万1700点 ▲21.7
3位 朝倉ゆかり(協会) 1万2000点 ▲28.0
4位 小林剛(麻将連合) -1000点 ▲61.0
【グループA 2回戦終了時点での成績】
1位 猿川真寿(連盟) +101.8(2/4)
2位 鈴木達也(協会) +39.1(2/4)
3位 小林剛(麻将連合) ▲61.1(2/4)
4位 朝倉ゆかり(協会) ▲79.8(2/4)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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