「RTDトーナメント2019」グループB・1回戦(全4回戦)が5月26日に放送され、金太賢(協会)がトップ発進を決めた。
対局者は起家から金太賢(協会)、勝又健志(連盟)、内川幸太郎(連盟)、萩原聖人(連盟)。サバイバルマッチを勝ち上がって来た金は「僕を筆頭に若い世代が控えているんで、令和になって新世代筆頭として、僕が優勝しなければいけない」と強い決意を抱いていた。
東2局、中・ホンイツ・ドラ2で8000点をアガった金は、東3局1本場でリーチ・一発・東・中・ドラで8000点(+300点)を加点。そして南4局、トップ目だった内川とは、1400点差の2着目という好ポジションから、スピード重視の仕掛けを繰り出し、中・赤で2000点をアガって、逆転トップをもぎとった。
対局後「自分らしさが出せた」と振り返ったのは南2局。ドラをポンして満貫確定のテンパイをしていたのだが、リーチをしていた萩原の当たり牌だった7索を持ってきた時点で、加点より失点しないことを選択した場面だった。「まだ急がなくてもオーラスの時点で、トップが狙える位置にいれば大丈夫というのは、僕の麻雀の真骨頂でもあるんですよね。打たない(放銃しない)というのも」と、平常心で冷静な決断が出来たことに手応えを感じていた。
雀王としての責任とプライドを一打一打に込める金。勢いはさらに加速しそうだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【グループB 1回戦結果】
1位 金太賢(協会)3万5800点 +55.8
2位 内川幸太郎(連盟)3万5200点 +15.2
3位 萩原聖人(連盟)1万7500点 ▲22.5
4位 勝又健志(連盟)1万1500点 ▲48.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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