将棋の8大タイトルの1つ、棋聖戦の五番勝負第1局が6月4日、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で午前9時から始まった。名人位・王位も保持する豊島将之棋聖(29)と、棋王位・王将位を持つ渡辺明二冠(35)という、“計五冠”による将棋界の頂上決戦だ。
豊島棋聖は、昨年6月に羽生善治九段(48)から棋聖位を奪取し、自身初タイトル。その後に王位、名人位と続けて獲得し、一気に史上9人目の三冠保持者に。早くからその実力は評価されつつタイトルにはなかなか縁が遠かった実力者が、1年で将棋界の最高峰に登り詰めた。渡辺二冠も、永世資格を持つ棋王位を防衛、王将位を奪取。順位戦B級1組では全勝でA級復帰を果たすなど、タイトル通算22期の実力をいかんなく発揮している。
棋聖戦五番勝負の持ち時間は各4時間で、第1局は振り駒の結果、先手は渡辺二冠に。以降、第2局は豊島棋聖、第3局は渡辺二冠と先手・後手が交互で入れ替わる。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
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