将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第2局が6月19日、愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われ、挑戦者の渡辺明二冠(35)が初防衛を目指す豊島将之二冠(名人、王位、29)を106手で下し、シリーズの対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
 豊島棋聖の先手で始まった対局は、戦型が角換わり腰掛け銀に。ほぼ同じペースで時間を消費しながら終盤を迎えると、形勢が一手ごとに大きく揺れ動く大熱戦に。際どい勝負の中、わずかな差を渡辺二冠がしっかりと活かして、シリーズ初勝利をもぎ取った。対局後には「第1局に続いてタイトル戦らしい将棋を指せたかなと思います。引き続き3局目以降も頑張りたいと思います」と抱負を語った。