瀬戸熊直樹(連盟)はRTD出場4年目。優勝こそないが、2016年と2018年の2度、決勝戦まで勝ち上がったその実力は折り紙付きだ。
瀬戸熊のプロ入りは1997年。サッカー日本代表が初めてW杯進出を決めた年だ。当時は今現在のように各団体のリーグ戦が放送されることもなかったため、記録といえば牌譜だけだった。「だからちょっとした研究で、すぐに突破口が見える世界だったんです。でも現在は相手の打牌や考え方は対局映像を見ればわかる世界になったので、周りのレベルが上がっていくスピードも早い。将棋で言えば、AI(人工知能)の進歩で、今までになかった新しい定石がどんどん生まれる状況に、麻雀界も似て来ている」と周囲のレベルアップへの対応も必須と捉えている。