6月21日に後楽園ホールで開催されたK-1 KRUSH FIGHT、その出場選手の中で注目された一人が近藤拳成だ。
20歳の近藤は2016年のK-1甲子園優勝者。弟の魁成もK-1甲子園2連覇を達成しており、兄の大成とともに“近藤3兄弟”として知られている。
幼少期から家族で格闘技に邁進してきた近藤は、今回が約1年ぶりの試合。デビュー戦以来、勝利がないだけに気合いの入る一戦だった。ましてその間に魁成が出世を果たし、KRUSHタイトルマッチでは敗れたものの木村“フィリップ”ミノルからダウンを奪う大健闘を見せている。
対戦相手のFUMIYAが前日計量で規定体重をオーバー。ペナルティを課せられての試合となった。
これは近藤にとってもやりにくい状況だったが、それでもゴングがなれば遠慮なし。鋭さのある右ストレートが冴え渡り、1ラウンド終了間際にダウンを奪ってみせる。2ラウンドにも豪快な右ストレートでFUMIYAをダウンさせた近藤は、立ってきたがダメージのあるFUMIYAにパンチ連打でトドメ。
勝った瞬間、セコンドの大成と魁成がリングに上がり、歓喜の抱擁。兄弟の絆を感じさせる名場面だった。また試合後にマイクを渡されると「今日は妹の誕生日なんです。おめでとう!」。中継の映像には、客席で涙ぐむ本人の姿が映し出されていた。
計量オーバーだったFUMIYAの体調を気遣う言葉も好印象だった近藤は、8月に開催されるK-1 WORLD GPに魁成と一緒に参戦したいとアピール。今回で“近藤家”の知名度と人気がさらに高まったのは間違いない。大阪大会への兄弟出陣も、可能性は充分だ。
(C)AbemaTV
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