6月30日、東京・両国国技館で『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』が開催される。世界中からK-1選手たちが集結し、軽量級から重量級まで「最強は誰か」を証明するために火花を散らす戦いだ。28日にAbemaTVで放送された『AbemaPrime』に出演したスーパー・フェザー級王者の武尊が、その見どころを語った。
注目は“4年間負けなし”の15連勝中でスーパー・バンタム級世界チャンピオンに君臨する武居由樹(22)。2年前にエキシビジョンで拳を交えたことのある武尊は「スーパー・バンタム級のチャンピオンだが、戦っていて55kgにはない攻撃の重さ、世界最高レベルのテクニックを持っている。“鉄球みたいなパンチ”と魔裟斗さんは言っていたが、本当にそうで、力が入っていないように軽く打つが、振り子の打ち方というか、当たった瞬間に鉄球みたいな固さになる。軽く打っている感じで倒せる選手だ」と評した。
また「喧嘩上等」の打ち合いが信条であり、階級を上げて密かに「打倒・武尊」を狙う“K-1の火薬庫”芦澤竜誠(24)については「正に“火薬庫”という感じ。試合中もそうだが、色んなリング以外でも暴れまくっている選手。K-1を盛り上げるには必要な選手」と話す一方、今回、芦澤の対戦相手が自身と同じジムの親友・大岩龍矢であることに触れると「大岩選手もめちゃくちゃ強いのでいい試合になる。注目の試合だ」と話した。300kgという驚愕のパンチ力を誇るブラジル出身の木村“フィリップ”ミノル(25)の参戦も忘れてはならない。
なかでも武尊がイチオシ選手として挙げたのは、KRUSHバンタム級王者の晃貴(21)。武尊にとって晃貴は小さいころから一緒に練習していたジムの後輩にあたる。武尊の後を追うように上京した晃貴は身長160cmながら“リトルクラッシャー”の異名を持つ。
「晃貴の実家がキックボクシングジムを経営していた。僕は小さいころ空手をやっていたが、高校生の時にキックボクシングをやりたくて、ジムを探して行ったところが晃貴のお父さんがやっているジムだった。そこで練習していた時に、小学校1、2年生くらいの小さい晃貴が遊びに来ていた。そこから、僕がやっているのを見て“僕もプロになりたい”と鳥取から追っかけて東京に出てきて、今年の1月にチャンピオンになった。弟分と言われているが、どちらかというと息子みたいな感じだ」
晃貴の試合について「楽しみだ」と話す武尊だが、「親みたいな気持ちなので、ちょっと試合は怖い」と複雑な心境も明かした。
最後に自身が最高を目指すK-1の魅力については「K-1ファイターになろうとしたきっかけは、アンディ・フグ選手への憧れだった。K-1の戦いは痛みが1番伝わるスポーツだ。アンディ・フグ選手はヘビー級の中でも小さくて、自分よりも大きい選手を倒していた。倒す前には、痛みにすごい耐えて、きつい練習もして、それを乗り越えてやっと勝利がつかめるというところにすごくパワーを感じた。それを直接伝えられるスポーツは格闘技だけ。それは人生にも重なってくる。心の痛みも身体の痛みも人生で絶対に経験する。それを乗り越えるパワーって格闘技からもらえると思う。僕はそれを見てK-1やろうと思った」と語った。
30日の『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』で勝利をつかみ取り、自らの“最強”を証明するのは誰か、目が離せない。
(C)AbemaTV
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武尊が生出演&生解説!
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『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』