将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局が6月29日、静岡県沼津市の「沼津倶楽部」で行われ、挑戦者の渡辺明二冠(35)が、初防衛を目指す(名人、王位、29)を105手で下した。これで同シリーズの成績を2勝1敗とし、初の棋聖位獲得に王手をかけた。
勝った方がタイトルに王手をかける一戦は、先手番の渡辺二冠が矢倉を採用。早々に攻撃を仕掛けた豊島棋聖に対して、しっかりと応戦。優勢に立つと、着実にリードを広げて逆転を許さず強く勝ち切った。対局後は「次、しばらく間が空くので準備したいと思います」と第4局への思いを口にした。
渡辺二冠は、次局に勝利すれば2013年に竜王、王将、棋王を保持して以来の三冠復帰となる。逆に豊島棋聖は初防衛に向けて土俵際に立たされた。
第4局は7月9日、新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。先手は豊島棋聖。
(C)AbemaTV