将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負・第4局が7月9日、新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われ、挑戦者の渡辺明二冠(35)が豊島将之棋聖(名人、王位、29)に136手で勝利した。この結果、対戦成績を3勝1敗とし、初の棋聖を獲得し、棋王・王将と合わせて三冠保持者となった。
第1局を落とした渡辺二冠だが、第2局、第3局と連勝すると、後手番で迎えた第4局も攻め合いの中から、確実にリードを築き、粘る豊島棋聖の玉を逃さず寄せ切った。
渡辺二冠は永世竜王、永世棋王の資格を持ち、今回の奪取でタイトル通算23期に。2013年に竜王・棋王・王将で史上8人目の三冠を達成して以来の三冠復帰となった。対局後は「大変なシリーズになると思っていました。三度目の正直で結果を出せたのはうれしく思います。(三冠復帰は)まだあまり実感はないですが、長くいい状態が続いているので、こういう結果に結びつけることができてよかったなと思います」とコメントした。
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