将棋の王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝が7月12日に行われ、豊島将之名人(王位、29)が羽生善治九段(48)に110手で勝利し、決勝進出を決めた。羽生九段は、前人未到のタイトル100期を目指していたが、またもおあずけになった。
 前日までの対戦成績では羽生九段の16勝、豊島名人の15勝とほぼ互角だったが、本局では先手の羽生九段が四間飛車の一種「藤井システム」を採用したのに対し、豊島名人は居飛車で挑む対抗形に。羽生九段が積極的に攻めたものの、豊島名人の反撃は厳しく、最後は一気に寄せ切った。