「RTDトーナメント2019」クオーターファイナルA(準々決勝) 1・2回戦(全2回戦)が7月14日に放送され、瀬戸熊直樹(連盟)が2戦連続4着で敗退した。
1回戦で4着だった瀬戸熊と、3着だった藤崎智(連盟)とのポイント差は27.9ポイント。瀬戸熊から見れば、1着順+8000点でまくることが出来るポジションだったため「自力で突破できないわけではない」と悲観はしていなかった。
東2局1本場、アガれば倍満まで見込める勝負リーチを放ったが「藤崎さんに打った9筒を止める技術と胆力は、僕には今、備わっていない」と、リーチ宣言牌が藤崎への放銃となった。その後も3人がかりのゲーム回しを前に、自力突破のチャンスは潰されるか、空振るかという苦しい展開に見舞われ、ここで姿を消すことになった。
瀬戸熊には敗戦の伏線となった一打が、グループD・4回戦の東1局にあったという。石橋伸洋(最高位戦)と仲田加南(連盟)の2軒リーチに挟まれ、石橋のリーチ・平和・三色同順に1索で放銃した局面だ。
そして奇しくも、準々決勝A・1回戦東3局、親番・瀬戸熊が先制リーチをかけた待ち牌も1・4索。「1・4索に嫌われたかなと思いました」と、結果は追っかけリーチの勝又健志(連盟)に瀬戸熊が放銃。1・4索に因果応報を感じ「やはり安易な打牌をすると、どこかでしっぺ返しを食らう世界なんだな」と痛感したという。
敗北を受け入れた瀬戸熊は「やっぱり力無き者は去る世界」と言葉を残し、会場を後にした。【福山純生(雀聖アワー)】
【クオーターファイナルA 2回戦の成績】
1位 藤崎智(連盟) 3万6200点 +56.2
2位 猿川真寿(連盟)2万6400点 +6.4
3位 勝又健志(連盟)2万4200点 ▲15.8
4位 瀬戸熊直樹(連盟) 1万3200点 ▲46.8
【クオーターファイナルA 最終トータルポイント】
1位 勝又健志(連盟) +40.8 (2/2)
2位 藤崎智(連盟) +38.5 (2/2)
3位 猿川真寿(連盟) +13.1 (2/2)
4位 瀬戸熊直樹(連盟) ▲92.4 (2/2)
※連盟=日本プロ麻雀連盟
◆RTDトーナメント2019 2016年から3年に渡り行われてきた「RTDリーグ」から、トーナメント方式に変更。昨年行われた「RTDリーグ2018」の予選リーグ(WHITE・BLACK)の上位各6人、推薦枠として2人の計14人に加え、予選リーグ7位の2人と新規参戦2人の4人による入れ替え戦(サバイバルマッチ)から上位2人が本戦に進み、計16人で行われる。16人はA~Dの4グループに分かれ、半荘4回戦で対戦。トータル2位が準々決勝A(上位3人が準決勝進出)、同3位が準々決勝B(上位1人が準決勝進出)へ、同1位は準決勝(上位4人が決勝進出)に進む。主なルールは一発・裏ドラ・赤(各種1枚)あり、全自動卓による自動配牌のMリーグルール。
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