将棋の竜王戦決勝トーナメントが7月23日に行われ、藤井聡太七段(17)が豊島将之名人(29)に146手で敗れ、準々決勝での敗退が決定した。
 現在、二冠を保持する豊島名人に、過去0勝2敗と勝ったことがなかった藤井七段は、角換わりの出だしからじっくりとした将棋を選択。夕食休憩を終えて夜戦に入ると、いよいよ本格的な戦いが始まった。一時は優勢かと思われた局面もあったが、豊島名人の巻き返しにあい、大熱戦になった後わずかに押し切られた。対局後は「動いていったんですが、的確に対応されて形勢を損ねてしまったかなと思いました。(豊島名人は)本局に関しては駒がぶつかってから、読みの精度で差が出てしまった気がするので、そのあたりが課題かなと思います。(来期は)力をつけて上を目指して頑張りたいと思います。(タイトルには)まだまだ力が足りない」と語った。