女性に金を貸す条件として、体の関係を求めることを繰り返していた男の裁判がきょう行われた。男の手口は、SNSでは「ひととき融資」と呼ばれている。
 急にお金が必要になった。一時だけでもしのげれば……。「ひととき融資」とは、そんなひとときの金の貸し借りを指すのではない。男女がひとときを一緒に過ごす。体の関係を持つ。つまり、「金を貸す代わりに、性行為を要求する」ということなのだ。
 この「ひととき融資」をめぐり25日、裁判が開かれた。大阪・千早赤阪村の元職員・藤田祐被告(36)は、無許可で女性3人に現金33万円を貸し、法律の上限を超える利息を受け取った罪に問われている。藤田被告は金を貸した女性に「もし会ったときに性行為を断ったら5000円の利息を上乗せする」とも伝えていた。