気持ちだけでも負けなければ、しっかりと戦える。2019年度のトップルーキーに選ばれたボートレーサー・宮之原輝紀はAbemaTV「アベマde週末ボートレース~Friday~」7月26日放送回で、ボートレースにかける思いと今後の展望を語った。
平和島で整備士をしていた父の影響からボートレーサーを目指した宮之原は、4度目の試験で合格。養成所では、在校勝率トップの8.12を残した。「勝率は気にしなかった。出てから戦えるようにやっていた」。高い志を持つ宮之原は、1号艇に選ばれたやまとチャンプ決定戦であえて6コース勝負。養成所での優勝よりも、デビュー後を見据えての選択だった。
デビューは2016年5月、平和島。「イメージしていたよりも、難しかった」。理想と現実は異なり、思うように成績を残せない日々が続いた。それでも宮之原は自分の欠点を客観的に見つめて、調整も研究。2019年前期、遂に目標だったA1昇格を果たした。「小学生からボートを見ていて、周りは知っている人ばかりだった」。初のG1では勝手に緊張した宮之原だったが、そんな緊張も跳ね除けて見事に予選突破。「勝ててホッとした」。G1初勝利の喜びを振り返ったが、同時に課題も見つかったという。
「旋回技術、安定感が足りない」。まずは「記念レースでも安定した成績を残せるように頑張る」と、宮之原は努力を重ねる。そんな宮之原はレース前に「ヘルメットを見て無事故・無違反を祈る」のがルーティーンで、レースでは「気持ち」が重要と自らを鼓舞。「技術は自分より遥かに上の人ばかりだが、気持ちだけは負けない。どんな時でも、そこは大事にしたい」と、さらなる飛躍を誓った。
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