将棋の叡王戦段位別予選が7月29日に行われ、木下浩一七段(51)が中村太地七段(31)に142手で勝利した。終局時間は午後5時22分だが、木下七段は午後7時から北島忠雄七段(53)と対戦する
 叡王戦は、全棋士参加の棋戦で、女流棋士1人、アマチュア1人も予選に参加。段位別予選を経て、タイトルホルダーなどのシード棋士を含んだ本戦を勝ち抜いた2人が、挑戦者決定の三番勝負を行う。
 木下七段は今年度0勝2敗で勝ち星が、過去1勝2敗の中村七段に対し、両者が序盤にじっくり時間を使ったことで、1分将棋に入ってから80手を要する熱戦に。秒読みで連続した決断が迫られる中、中村玉を寄せ切った。