将棋の竜王戦決勝トーナメントの準決勝が8月5日に行われ、木村一基九段(46)が永瀬拓矢叡王(26)に87手で勝利した。これにより、挑戦者決定三番勝負は、木村九段と豊島将之名人(王位、29)で行われることが決まった。
 最年長での初タイトルを目指し、王位戦七番勝負でも奮闘中の木村九段は、今年5月に初タイトルを獲得し、王座戦の挑戦権も得ている若手実力者・永瀬叡王に対し、鋭い攻めを披露。快勝を収めて、2度目の竜王挑戦まであと一歩までたどり着いた。対局後には「丁寧に指すことができたのが、結果に結びついたのかなと思います」と語ると、王位戦七番勝負でも戦っている豊島名人が相手であることには「自分の力を出せるようにしたいです」と口にした。