将棋の竜王戦挑戦者決定三番勝負の第1局が8月13日に行われ、豊島将之名人(王位、29)と木村一基九段(46)の対局は、夕食休憩を終えて夜戦に入った。
 王位戦七番勝負でもタイトルをかけて戦っている両者だが、過去の対戦は11回あり、豊島名人の6勝5敗とほぼ互角。直近では木村九段が、王位戦七番勝負の第3局で勝利し、対豊島戦の連敗を「2」で止めた。
 本局は相掛かりの出だしから、長時間対局ながら午前中から戦闘開始。互いの大駒を取り合う展開から、徐々に豊島名人がペースを握ったと見られている。夕食休憩時の残り持ち時間でも、豊島名人が50分リードした。豊島名人は、竜王位を獲得すれば、史上4人目となる「竜王・名人」の偉業を達成することになる。