将棋の棋王戦挑戦者決定トーナメントが8月15日に行われ、本田奎四段(22)が行方尚史八段(45)に122手で勝利した。次戦は3回戦で、前名人の佐藤天彦九段(31)と対戦することが決まった。
棋王戦は全棋士、女流名人、アマチュア名人が参加するタイトル戦で、予選通過者とシード者により挑戦者決定トーナメントを実施。ベスト4以上は「2敗失格制」で、敗者復活戦がある。挑戦者決定戦は変則の二番勝負で、勝者組の優勝者は2局のうち1つでも勝てば挑戦権を獲得。敗者復活優勝者は2連勝が必要となる。
本田四段は2018年10月に四段昇段。今年度が実質的なデビュー年度にあたるが、予選では永瀬拓矢叡王(26)、増田康宏六段(21)といった若手強豪を下しで本戦出場を果たすと、本戦初戦となった本局では、プロ歴約26年の行方八段に対して序盤からリード。持ち時間でも優位に立った。終盤にかけて猛追を受けるたが、最後は1時間近く残した持ち時間を有効に使い、しっかりと相手玉を寄せ切った。
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