タレント揃いのU-18を引っ張る主将 智辯学園・坂下翔馬「野球部員15万人の代表として」世界の頂点へ
【映像】ABEMAでみる

 8月30日に開幕するU-18ベースボールワールドカップへ向けて、26日に行われた大学代表との壮行試合。過去3回はU-18代表の完敗。格上と言える大学代表を相手に、4回目にして初めて引き分けに持ち込んだ。

 試合後のセレモニー。U-18代表の坂下翔馬主将(智辯学園)はこう挨拶した。

 「大学の皆さん。貴重な経験ありがとうございました。今日を経まして、心の結集、力の結束を強めたいと思います。日本はまだ、ワールドカップで優勝したことがありません。全国の(高校)野球部員15万人の代表として、そして日本代表として世界一を目指して頑張ります」。

 164センチ67キロ。日本代表で最も体が小さいが、それを感じさせないガッツと声が主将としての大きなセールスポイント。永田裕治監督から主将就任を伝えられた時は「驚いた」と話すが、指揮官は主将としての素質を見抜いていた。その一端を、智辯学園の小坂将商監督が明かす。

「(甲子園準決勝前の)休養日に、永田監督がウチのグラウンドに来られたんです。坂下を主将にしたいと」。

 日本代表にはそれぞれの所属チームで主将を務めた選手が他に4人いる。その中で主将に選ばれた。合宿2日目には去年の主将だった中川卓也(大阪桐蔭→早稲田大)からも主将としてどうしたらいいかの助言をもらった。導きだした答えの一つがコミュニケーション。積極的に選手間ミーティングをして、『心の結集、力の結束』を高めようという姿勢が随所に見える。このワールドカップでは坂下のキャプテンシーに注目したい。

 高校入学時、「小さいからといって、大きい奴に負けるな」と小坂監督から言葉をもらったという坂下。持ち味のガッツとともに、守備を磨き、「誰にも負けない」と自信を持つ。好きな選手はホセ・アルトゥーベ。動画を見て参考にしているそうで、「捕ってからの早さ、フットワークを見てほしい」と話す。今夏はショートだったが、代表では「セカンドです」と2年生の時まで慣れ親しんだポジションで臨む。

 打撃では奈良大会で打率.682、本塁打5。甲子園でも初戦で敗れはしたが、全打席で出塁。存在感を見せた。壮行試合では2番セカンドでフル出場。バントを含めた小技を駆使できる選手として期待される。

 いまだ成し遂げたことのない夢の世界一を目指して。坂下主将が引っ張る侍ジャパンの戦いが30日から始まる。【松倉雄太】

▶【映像】大船渡・佐々木が快投!  U-18日本代表vs大学日本代表 ※見逃し視聴

U18日本代表vs大学日本代表
U18日本代表vs大学日本代表
最速163キロ・佐々木が快投!

▶注目の初戦 先発は誰?オーダーは? 8月30日(金)11:55~ U-18野球ワールドカップオープニングラウンド第1戦 日本×スペイン

U-18野球 日本×スペイン
U-18野球 日本×スペイン
初の世界一へ。注目の第1戦
熱闘甲子園
熱闘甲子園
決勝の興奮再び