将棋の叡王戦の段位別予選(七段戦)が8月29日に行われ、最年少棋士の藤井聡太七段(17)は村山慈明七段(35)に107手で敗れ、初戦敗退となった。
叡王戦は、全棋士、女流棋士1人、アマチュア1人によるタイトル戦で、段位別予選、本戦トーナメントを勝ち抜いた2人が、挑戦者決定三番勝負を行う。挑戦者は、永瀬拓矢叡王(26)と七番勝負を行う。予選は四段、五段、六段、七段、八段、九段と、段位別で行われ、各段位によって本戦出場枠が異なる。
持ち時間1時間の対局で、後手番だった藤井七段は、角換わり腰掛け銀の出だしから、中盤以降じわりじわりと差をつけられると、終盤にかけて反撃したものの逆転とはならなかった。対局後は「考えたことのある展開ではあったんですが…」と言葉を絞り出すと、初めて本戦を逃したことに「実力をつけて来年頑張りたいと思います」とかたった。
これで藤井七段の今年度の成績は、27局で19勝8敗、勝率.704に。2017、2018年度と勝率8割超を記録してきた藤井七段にとっては、トップ棋士との対局や、対策を練られての苦戦が続く、試練の夏となった。
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