9月3日、第29回U-18ベースボールワールドカップ(韓国・機張)で、グループBの日本代表がパナマに6回途中降雨コールドで5対1で勝利。一次ラウンドの成績を4勝1敗とし、各組上位3チームによるスーパーラウンドに進出した。
日本の先発はドラフト上位候補にあげられる西純矢(創志学園)。威力のある直球に切れ味鋭い変化球を織り交ぜ、守備の乱れがありながらも6回を投げて被安打4、1失点、7奪三振。降りしきる雨をものともせず、前日の台湾戦の敗北を払拭する熱投を披露した。
試合後、西は「今日は自分としてはあまり調子がよくない中で、6回1失点に抑えられてよかったです。昨日の台湾戦は、初めて負けてしまったんですけど、今日の試合に切り替えました。スーパーラウンドでも調子を維持したいと思います。自分の任された仕事をやりきることだけ、ピッチングしました」と笑顔を見せた。
打っては不動の4番・石川昂弥(東邦)が、同点の5回に特大の決勝3ランホームラン。さらに6回には、扇の要である水上桂(明石商)にも一発が飛び出した。見事に4番の仕事を果たし勝利を手繰り寄せた石川は、試合後のインタビューで「追い込まれていたんですけど、インコースの真っ直ぐを振り抜くことができました。あのカウントで真っ直ぐを狙っていたので、変化球来たらファウルで逃げるなりしようと思いました。スーパーラウンドでも今までどおりチームに貢献できるバッティングがしたいと思います。」と語った。
試合は6回の日本の攻撃中に雨脚が強まり、1時間ほどの中断を挟んで降雨コールドゲームとなった。投打が噛み合っての5対1での勝利に、永田監督は「(西は)今日先発でよく粘ってくれました。いいピッチングでした。これが国際大会だと思うので、1つずつ戦っていきたいと思います」とスーパーラウンドに向けて、気を引き締めていた。
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