「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(韓国・機張)のスーパーラウンドの第2戦が9月6日に行われ、日本代表が開催国・韓国との一戦に4対5でサヨナラ負けを喫した。先発した佐々木朗希(大船渡)は1回無失点ながら、アクシデントで降板した。
若き侍ジャパンの運命を左右するライバル・韓国との一戦で、満を持して大会初登板を果たした佐々木。しかし初回2アウトをとった場面で右手を気にする仕草を見せると、わずか1回で無念の降板となった。
2番手としてマウンドに立ったのは、この日5番・ライトで野手として先発していた西。1次ラウンドから好調を保つ西は、150キロに迫る速球を連発して5回まで無失点。スクランブル登板にも動じず、力強いピッチングで緊急事態のチームを救った。
5回には、本職は投手ながらライトに入っていた左腕の宮城大弥(興南)が、好返球で相手ランナーの生還を阻止。続く6回は3番手の飯塚脩人(習志野)が韓国打線を三者凡退に抑え、無失点リレーを継続した。
一方、韓国の先発右腕、ソ・ヒョンジュンの力のあるボールと制球力に苦しんだ日本打線。しかし西と飯塚の好投で流れを呼び込んだ7回、2死一、二塁のチャンスで、代打・熊田任洋(東邦)がライトに先制タイムリーヒット。今大会初めてスタメンを外れた熊田の意地の一打で、ついに日本が均衡を破った。
その後も1点を追加した日本は、4番手として宮城をマウンドに。8回2死二、三塁から守備のミスが出て2対2に追いつかれたものの、最後は延長10回に武岡龍世(八戸学院光星)2点タイムリーツーベースで勝ち越しに成功。しかしその裏の攻撃で、再び守備の乱れからピンチを招くと、一気に3点を奪われ悔しい敗戦を喫した。日本は明日7日にオーストラリア代表と対戦する。