将棋の王位戦七番勝負第6局が9月9日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で午前9時から行われている。現在3勝の豊島将之王位(名人、29)は勝てば初防衛、2勝の木村一基九段が勝てば初タイトルに王手をかける。
 同時期に行われていた竜王戦挑戦者決定三番勝負と合わせて「十番勝負」と呼ばれた両者の対決は、先に終わった竜王戦挑決を豊島王位が2勝1敗で勝利。史上最年長での初タイトルを目指す木村九段にとっては、大きなチャンスを阻まれた格好だ。過去、幾度もあと少しでタイトルに届かなった木村九段だけに、あと2つまで来ている王位のタイトルは、簡単に諦められるものではない。