台風上陸から1週間が経った、千葉県・鋸南(きょなん)町。上空から見てみると、ブルーシートで屋根が覆われている家の数から、町の広範囲にわたり台風の被害を受けたことがわかる。
週末、鋸南町には多くのボランティアが集まり、物資の仕分けやがれきの撤去、壊れた屋根にブルーシートを貼る作業など、人手が必要な作業が町の至るところで行われた。しかし、16日は作業の邪魔をするかのように雨が降り続いた。
さらに山間部に行ってみると、深刻な台風被害の様子が明らかに。がけ崩れが起き山肌があらわになった場所や屋根ががれきとなって庭に積まれた家も。住人の石井陽子さんは「あのお兄さん1人で(補修を)やってるのよ。自衛隊の人がいたらもっと楽じゃない。これなくなっちゃたら(雨で)ビタビタ」と話す。家の中にも雨が入り手のつけられない状況で、畳は濡れて使い物にならず、天井にも雨ジミが残っている。