台風15号で大きな被害を受けた千葉県で、LINEを使った災害相談サービスがスタートした。
23日からスタートしたのは、被災者の生活再建などに関する問い合わせにAIを活用し、生活情報をLINEで24時間提供するサービス。利用者は都合のいい時に必要な情報を得ることができるほか、市町村の窓口や電話の混雑緩和も狙っている。
使い方は、LINEで県のアカウント「千葉県災害2019」を友だちに追加するだけ。メニューから調べたい項目を選んだり、トークに知りたい情報を直接入力すると、関連リンク先の案内などをAIが会話形式で瞬時に回答してくれる。
サービス開発の経緯についてAI防災協議会に聞いたところ、「支援のために新たに作成した」とのこと。開発期間は19日から21日の3日間で、通常だと最短でも2週間かかるところ、もともとLINEが持っていたAI機能を応用し例外的に早く作ったという。
LINEで簡単に情報収集ができる便利なサービスだが、他県も簡単に導入することはできるのか。これには「ベースはあるので可能。ゆくゆくは災害発生から避難まで一連の流れをカバーできるものにしたい」との回答だった。
このサービスに『ニューズウィーク日本版』の長岡義博編集長は「こういうソフトがあると“情報難民”が生まれなくて済むと思う。企業の社会貢献が今すごく求められていて、それが日本でも広がりつつあるという印象を受けた」との見方を示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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