大企業や自治体がこぞって受けているのが、「ほめる達人検定」。一般社団法人「日本ほめる達人協会」が主催する、叱らずに“ほめて伸ばす”人材育成プログラムで、受講者は累計5万人を突破。鳥取県町や住友生命保険、スカイマークなども導入しているという。
受講者が増えている背景にあるのは職場のパワハラで、厚生労働省によると2018年度の相談件数は過去最多の約8万3000件。同じことでも叱らずにほめることで良好な人間関係を築き、人材育成につなげてこうという狙いがあるという。
「ほめ達検定」の認定試験は3段階で、3級は検定対策セミナーとペーパーテスト、2級は対策講座とペーパーテスト、1級になるとペーパーテストに論文、プレゼンテーション(スピーチ・面接)が行われる。「ほめ達」の認定を受けた人は、人やモノ(商品・サービス)、出来事などに独自の切り口で価値を見つけだす“価値発見の達人”だということだ。
なぜこのような検定を作ったのか。日本ほめる達人協会の西村貴好理事長に聞いたところ、「覆面調査会社で仕事をしていた時、現場スタッフのマイナス面を指摘しても効果がなかった。しかし、ほめたら驚くほどスタッフが成長した」とのこと。
本当にほめるだけで人は育つのか。その質問には「怒ることはもちろん必要。ただ、“ほめる”ということは“認める”ということ。ほめて人間関係を作ったうえで怒ることが重要」と話した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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