
大和証券Mリーグ2019、10月14日の1回戦。解説のU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)が、リーチ後の心境について「数少ない休める時間」と、トッププロならではの独特の麻雀観を披露した。
南2局、9400点持ちでラス目だったTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が、見事な手順でリーチ・平和・ドラ、高目三色同順の勝負リーチを放った時だった。
熱血実況がウリの日吉辰哉(連盟)から「剛さん、こういう時はツモれ!って思いません? 力入りますよね?」と問われると「ちょっと思いますけどね。でもリーチまでいったら、あとは休憩の時間ですね。これだけ緊張感を持った対局では、リーチ後は数少ない休める時間ですよ。そこで力を入れちゃったら大変ですよ」と“麻雀ロボ”と呼ばれる小林らしい達観した麻雀観を披露。それまで熱く食い下がっていた日吉も「ぐうの音も出ません」と小林の考え方に脱帽した。
普段の対局中でも「アガリ牌は結構覚えていないですね」という小林がキャプテンを務めるU-NEXT Pirates は現在6位。ルーキーの瑞原明奈(最高位戦)が2勝しているものの、小林をはじめ、朝倉康心(最高位戦)、石橋伸洋(最高位戦)の3人の男性プロはいまだトップは無い。だが小林のマイペースぶりと“鈍感力”を持ってすれば、チームは浮上して来るに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)




