「閉じ込められて、外に出られず、外の様子もわからず、知らない大人に早く寝ろ、早く起きろと叱られ、自分の物ではない服を着て過ごし、頭がおかしくなりそう」
「刑務所みたいで、感情をなくし、脱走してしまいたくなる。なぜ子どもだけが自由を奪われるのか」
 次々と並ぶ、悲痛な叫び。これは、虐待などを受けた子どもたちを一時的に保護する東京都の「一時保護所」の実態について、第三者委員会がまとめた意見書に記された子どもたちの訴えだ。そこには、保護されるはずの場所で受けた“心の傷”がつづられている。