欲張りゼウスが帰ってきた 鈴木たろう、待望の今期初勝利も「地味でしたね」/麻雀・Mリーグ
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 大和証券Mリーグ2019、10月21日の2回戦で、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)が緊迫した接戦を制し、個人、チーム、そしてファンが待ち望んでいたシーズン初トップを取った。

 対局者は起家からTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、鈴木、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)。

 セオリーを常に疑う鈴木は、視聴者の予測もつかない選択でアガリに結びつけることから“ゼウス”という異名を持つ。そんな鈴木が“らしさ”を見せたのは東3局の親番。2筒と3筒以外は字牌とマンズが12枚ある配牌から第1打を放った場面だった。解説のEX風林火山・滝沢和典(連盟)は「手順通りに打つと(意図が)捨て牌に出るので、甘い牌は出てこなくなる」とアガリ率を高めるために第1打で一万を打ってマンズのホンイツをボカしていると指摘。その後も工夫を凝らした手筋で煙幕を張り、最終的には白・ホンイツ・ドラで1万2000点に仕上げ「やっぱりゼウス」「神の一撃」「手順がマジ面白かった」と麻雀ファンをヒートアップさせた。

 そして南4局1本場、全員が2万点台という僅差の状況下、鈴木はタンヤオ・平和・ドラで3900点(+300点、供託1000点)をアガり切り、勝利を決定づけた。

 試合後のインタビューでは「ホッとしました」と安堵の表情を見せながらも、流局が続いた対局を振り返り「今の麻雀、地味でしたね。基本は欲張りなんで」と鈴木節。昨年チーム優勝に大きく貢献したゼウスが、本来の姿を取り戻した対局となった。【福山純生(雀聖アワー)】

欲張りゼウスが帰ってきた 鈴木たろう、待望の今期初勝利も「地味でしたね」/麻雀・Mリーグ
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【2回戦結果】

1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)3万4100点/+54.1

2着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万5700点/+5.7

3.5着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万100点/▲29.9

3.5着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)2万100点/▲29.9

【10月21日終了時点での成績】

1位 EX風林火山 +147.4(12/90)

2位 渋谷ABEMAS +130.8(14/90)

3位 KADOKAWAサクラナイツ +70.0(12/90)

4位 セガサミーフェニックス ▲2.2(12/90)

5位 TEAM雷電 ▲15.7(14/90)

6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲79.9(12/90)

7位 U-NEXT Pirates  ▲91.0(14/90)

8位 赤坂ドリブンズ ▲159.4(14/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

(AbemaTV/麻雀チャンネルより)

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