数々のアニメソングや特撮ソングで知られ、デビュー50周年を迎えた歌手の串田アキラが、AbemaTVの声優トークバラエティ「声優と夜あそび」にゲスト出演した。名曲の数々を生歌唱し、同番組で金曜MCを担当する声優の関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)と大河元気(「B-PROJECT」野目龍広役など)を悶絶させた。
10月25日に生放送された「声優と夜あそび」では、歌手デビュー50周年を迎えた串田がゲストとして登場した。冒頭から「宇宙刑事ギャバン」を熱唱すると、特撮好きの関と大河は大興奮。“ヒーローソングのレジェンド”と評される串田の生歌に、大河は「これ夢かな?」と身悶えながら感動を表現した。
番組では、50年にわたる串田の歌手活動を年表を用いて振り返ることに。R&Bシンガーとして活動していた串田だったが、映画「マッドマックス」の日本版エンディング「Rollin' Into The Night」が作曲家の渡辺宙明に気に入られ、1981年にはじめて特撮ドラマ「太陽戦隊サンバルカン」の主題歌を担当することになった。
MCの関は「『太陽戦隊サンバルカン』をレコーディングするときに一番びっくりされたことは?」と、それまでの歌手活動とのギャップについて質問。串田は「ディレクターから『カッコよく歌って』としか言われないんです。子供向けですから。それで自分なりにカッコよく歌うんですが『違うね』と何度も言われました」となかなかOKが出なかったという。「1年間それが全然分からなくて」と悩んでいた串田だが「太陽戦隊サンバルカン」の翌年に担当した「宇宙刑事ギャバン」ではすぐにOKが出た。
当時求められていた“カッコよさ”について、串田は「ヒーローが持つ秘めた優しさ。それを歌に入れられたんだ、ということが分かったんです」と回想。あらためて「太陽戦隊サンバルカン」を聴き直した際に、ヒーローとしての“優しさ”が歌に込められていることに気がついたという。
またアニメ版の主題歌を担当した「キン肉マン」についても、「戦隊ヒーローと同じで、見え見えじゃない、秘めた優しさがある。普段はおどけているけど、チラっと出すじゃないですか」と主人公の内面的な魅力を歌に込めることが重要だと語った。
エピソードトークを披露した後は「太陽戦隊サンバルカン」や「キン肉マン Go Fight!」をスタジオで生歌唱した串田。年齢をまったく感じさせない力強い歌声に関と大河は感激しきりだった。