アニメ「薬屋のひとりごと」は、2023年10月から連続2クールで放送された後宮謎解きエンタテインメント作品です。2025年1月からは、アニメ2期が放送されています。
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載していた作品を、作者の日向夏氏が加筆・修正を施し、出版したライトノベルです。ねこクラゲ氏と倉田三ノ路氏がそれぞれ作画する2種類の漫画も刊行されている人気作品となっています。
この記事では、アニメ「薬屋のひとりごと」で後宮の診療所で女官として働く深緑(しぇんりゅ)について解説します。
目次
- 深緑が登場する人気アニメ「薬屋のひとりごと」とは
- 「薬屋のひとりごと」深緑の基本情報!声優や誕生日などのプロフィールを紹介
- 信頼のおける診療所の女官として登場
- 深緑が後宮に長くいる理由は?
- 深緑の正体は?皇帝の御子連続死事件の黒幕!?
- アニメ「薬屋のひとりごと」深緑のまとめ
深緑が登場する人気アニメ「薬屋のひとりごと」とは
物語は花街の薬屋だった少女・猫猫(まおまお)が人さらいに遭い、女たちの噂と陰謀が渦巻く大国の後宮に売られたところから始まります。後宮にあっても毒と薬にしか興味のない猫猫は、目立たないように下女として働きながら年季明けを待っていました。
しかし、皇帝の御子が立て続けにかかる病気の謎を解明したことで、猫猫は後宮を取り仕切る美形の宦官・壬氏(じんし)の目に留まります。皇帝の寵姫の毒見係に抜擢された猫猫は、薬の知識と深い洞察力によって次々と事件を解決していきます。
「薬屋のひとりごと」深緑の基本情報!声優や誕生日などのプロフィールを紹介
深緑は、後宮にある診療所の女官です。若い娘が大半を占める後宮では珍しい年配の女官として登場します。
深緑の基本情報【プロフィール】
深緑の年齢や身長などは不明ですが、作者・日向夏氏のブログには「四十路くらいの女官」と記載されています。緑がかった目をもち、体型は痩せ型です。
初対面の猫猫にもずけずけと物を言い、肝っ玉母さんの雰囲気を持っています。一方、必要に応じて落ち着いた態度も見せるように、後宮女官としての教育はきちんと受けていることがうかがえます。
深緑の基本情報【声優】
深緑の声優は勝生真沙子(かつき まさこ)さん。「機動戦士Ζガンダム」レコア・ロンド役、「美少女戦士セーラームーン」海王みちる/セーラーネプチューン役などが代表作の、キャリアの長いベテランです。
信頼のおける診療所の女官として登場
深緑が初めて物語に登場するのは、猫猫が同僚である侍女の愛藍(あいらん)の付き添いで後宮の診療所に行ったときです。診療所のベテラン女官として猫猫たちを迎えた深緑は、好奇心から診療所を覗こうとする猫猫の首根っこを捕まえて追い出しました。
そのとき猫猫は、深緑が愛藍の病気を見立てたときの手慣れた様子や、診療所が衛生的に保たれていたことから、深緑に対して信頼できる女官だという印象を持っています。
診療所に泊まった愛藍が、猫猫の作った薬を持っていたことがきっかけで、後に猫猫は深緑から水晶宮の女官の様子を見てくるように頼まれます。そのことが、水晶宮の堕胎薬事件発覚につながるのです。
深緑が後宮に長くいる理由は?
後宮は皇帝の子どもを産むための場所であり、後宮女官は2年の年季で次々と入れ替わるため、年配の女官はあまりいません。そんな後宮で、四十路くらいの深緑は珍しい存在ですが、それには理由がありました。
深緑が後宮に入ったのは、10歳のときです。先帝の目に留まり早々にお手つきになりますが、幼女趣味だった皇帝は深緑の成長とともに興味を失い、14歳のころには深緑のもとへ通うこともなくなりました。皇帝が通わなくなった妃や女官は、有力な後ろ盾があれば臣下に下賜されることもありますが、実家が貧しい深緑には、そういったこともありません。その結果、深緑は20年以上も後宮から出ることができずにいました。
そもそも診療所も、若くして先帝のお手つきになった皇太后が、同じ境遇の女官たちを憐れみ、働く場所として作ったところです。そのため、診療所では深緑のほかにも年配の女官が何人も働いています。
▶10歳で後宮入りしていた深緑 40話
▶壬氏に先帝の面影を見た深緑 42話
深緑の正体は?皇帝の御子連続死事件の黒幕!?
幼い頃に皇帝のお手付きになったことで後宮から出ることができなくなった深緑は、人生のほとんどを後宮で過ごすことになりました。生活は保証されているものの、自由に生きる希望を奪われ、何十年も後宮に留め置かれたことで、深緑は後宮そのものや、皇帝の寵を得て幸せになろうとする妃たちに恨みを持つようになったようです。
猫猫は、その恨みが「殺意」にまで至らなくても、徐々に「悪意」となって事件を引き起こしたのではないかと推察します。毒おしろいの事を知っていながら、後宮に広まるがままにすることで皇帝の御子の連続死を招いたり、それとなく妃のお付き女官に堕胎薬の材料を教えたりすることで、深緑が水晶宮の堕胎薬事件を引き起こしたのではないかと考えたのです。
本来、後宮に持ち込まれるべきではない毒おしろいや堕胎薬の材料も、後宮を訪れる隊商に要望を伝えることで商品として並ぶように仕向けていた可能性もあります。いずれも深緑が自ら御子や妃を殺害したわけではありませんが、深緑の心に溜まった「悪意」が遠因となっているという意味では、皇帝の御子連続死事件や、堕胎薬騒動の黒幕だったと言えるのかもしれません。
猫猫が深緑を疑ったきっかけ
猫猫は後宮の手習い所で教官を務める宦官から、養父の羅門(るぉめん)が以前に毒おしろいなどの注意を書き後、宮内に張り紙したという話を聞きました。それで猫猫は20年以上後宮にいて、文字も読める深緑は毒おしろいのことを知っていたはずだと思い至ります。
それにもかかわらず、猫猫が毒おしろいを指摘するまで、御子が病気になるのは原因不明の呪いのように噂されていて、後宮で毒おしろいが禁止されている様子もありませんでした。年若い女官たちが知らないのは無理もないことですが、知っているはずの深緑が毒おしろいを放置していたことに不信感をもった猫猫は、深緑を探ろうと診療所を訪れます。
アニメ「薬屋のひとりごと」深緑のまとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」に登場する深緑は、後宮の診療所に勤める中年の女官です。信頼のおける診療所の女官として初登場しました。
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
この記事の画像一覧アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
25 | 猫猫と毛毛 | 壬氏、恍惚の表情でネコ吸い |
26 | 隊商 | 小蘭、猫猫にムニムニほおずり |
27 | 冬人夏草 | 亡くなった中級妃と毒きのこの謎 |
28 | 鏡 | 絶世の美女の正体はまさかのやり手婆 |
29 | 月精 | 闇に浮かび上がった“美女”壬氏 |
30 | みたび、水晶宮 | 梨花妃のビンタに深い理由 |
31 | 選択の廟 | 皇帝の爆弾発言に焦る壬氏 |
32 | 皇太后 | 皇太后の“呪い”発言が怖すぎる |
33 | 先帝 | 高順にあやされるギャン泣き幼少壬氏 |
34 | 怪談 | 本気のガチホラー回 |
35 | 狩り | 猫猫と壬氏、襲撃からのずぶ濡れ急接近 |
36 | 華瑞月 | 壬氏に壬氏の壬氏があった |
37 | 湯殿 | 猫猫たちの楽しいお風呂回 |
38 | 踊る幽霊 | 壬氏が「猫猫」と呼ぶ |
39 | 氷菓 | 壬氏、猫猫に顎クイ |
40 | 巣食う悪意 | 生きていた翠苓 |
41 | 狐の里 | 猫猫の名推理に子翠は爆笑 |
・無料でみられる「薬屋のひとりごと」エピソード・見逃し配信一覧