将棋の順位戦A級5回戦が11月15日に行われ、木村一基王位(46)が稲葉陽八段(31)を200手の長手数で下した。対局の終了時間は、翌16日の午前1時21分だった。
今期、ここまで1勝3敗と、A級残留に向けてこれ以上は負けられない木村王位は、終盤では劣勢だったものの、そこから混戦に持ち込んだ。最終盤は、優勢・劣勢が大きく揺れ動く将棋となったが、最後は死力を尽くして、粘る稲葉八段を振り切った。
これで木村王位は2勝3敗で、五分の星まであと1つに。敗れた稲葉八段も、2勝3敗となった。
対局直後、木村王位は記録係に「明日、奨励会か何か?」と問うと、少しでも早く帰れるようにと、稲葉八段と2人で別室に移動する気遣いを見せた。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)