自身43度目の優勝を決めた横綱・白鵬が、優勝力士インタビューで「もう一度、若手の壁になろうと。それが一つの相撲界への恩返し」と、けがの中でも土俵復帰にかけた思いを語った。また、同じ部屋の石浦、炎鵬といった“内弟子”もそろって勝ち越したことに「3人でおいしい酒が飲める」と、優勝のことを聞かれた時以上の笑顔を見せた。
-43回目ですが、感じ方は違いますか。
最高です。
-平成で42回優勝して、令和では初めて賜杯を抱きました。
このごろやっぱりけがに泣きましたし、こういう場にもう立てないんじゃないかと。手術して病院のベッドにいるころは、そういう不安がありましたけど、こうやって立てて最高ですね。
-不安の中で、何を支えに土俵に戻ってこようと思ったんですか。
もう一度、若手の壁になってやろうというそういう思いでありましたし、応援してくれる方々、特にこの九州場所は全休で土俵に上がれなかったんで、年最後だし、締めの場所ですから、頑張ろうと思いました。
-貴景勝との一番、立ち合いが合いませんでした。どうでしたか。
強い大きい壁があるからこそ、次の本当に強さを持った若手が育つと思いますし、それが私の一つの相撲界への恩返しだと思います。
-宮城野部屋の3人で横綱土俵入りを務めました。石浦関、炎鵬関も勝ち越しました。
勝ち越しました!3人でおいしい酒が飲めると思います。
-横綱が敗れた大栄翔関に炎鵬関が勝ちましたよ。
そういうことは、私が負けたってことですかね(笑)
-2人の弟弟子、どう見ていますか。
本当に楽しいですね。一生懸命私と稽古しているから、大きい相手でも勝てるという自信がついただろうし、特に炎鵬の場合は、来場所は上位に上がってきますから、本当に楽しみにしています。まあ、当たらなくてよかったですけど(笑)
-次の場所は横綱が目標としていた2020年です。
やっぱり東京オリンピック、64年、東京におやじが選手として来ておりましたから、いよいよ近づいてきましたが、今日はあんまり来年のことは考えたくないな(笑)とりあえず今日は今年が終わったなということです。
(AbemaTV/大相撲チャンネルより)