30日に行われた『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』のトーナメント1回戦で、皇治率いる「皇治軍団」の15歳、“浪速の小虎”こと井上大斗(ひろと)が息をのむ戦いぶりを見せた。
格闘技界の次世代スターを誕生させるべくスタートした格闘ドキュメンタリー企画。第5弾となる今回は、前シリーズに引き続き「K-1」のトップファイターたちが「監督」として勝ち抜き制によるチーム戦で激突。優勝チームには賞金300万円とK-1への出場が確約される。
井上は皇治が「大阪に隠れ秘蔵っ子がいる」と噂を聞きつけて招集した選手で、2019年K-1甲子園準優勝、プロでも1戦1勝の経歴を持つ期待のルーキーだ。憧れの選手を聞かれると「(那須川)天心選手に憧れてます」と初対面の皇治の目の前で言ってのける強心臓ぶりも魅力だ。
トーナメント1回戦、第2試合では皇治軍団と木村“フィリップ”ミノルが率いる「木村組」が対決。両者は『格闘代理戦争4thシーズン』でも矛を交えて皇治軍団が勝利しており、今回は因縁の1戦となる。
中堅戦では薮崎16歳、井上15歳という若武者同士の対決が実現。序盤はお互いに距離を測り合う展開だったが、薮崎のローキックに踏み込んで合わせた井上が右ストレートで1度目のダウンを奪った。その後、距離を取って戦おうとする薮崎を井上は追撃。飛びヒザを織り交ぜながら再度追いつめると、最後はヒザからの左右のフックで2度目のダウンを奪い、1ラウンドKO勝利を収めた。
続く木村組の大将・川越高彦との対戦では、およそ15キロの体重差にも臆せず打ち合ったが、1ラウンド終了間際にダウン。防戦一方となった井上だったが“目の光”は失われておらず、会場からは井上コールが上がっていた。