大和証券Mリーグ2019・12月3日の2回戦で、EX風林火山・滝沢和典(連盟)が個人4勝目、チーム11勝目を挙げた。このトップでEX風林火山は再び首位に返り咲いた。
対局者は起家から滝沢、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)。
東1局、親番・滝沢は萩原からの先制リーチを受けながらも流局に持ち込むと、続く1本場でリーチ・平和・赤で5800点(+300点、供託1000点)、2本場でリーチ・平和・裏ドラで5800点(+600点、供託1000点)とアガリを連発。
東3局2本場でもリーチ・ツモ・タンヤオ・ドラで8000点(+600点)を淀みなくツモると「なんとやわらかいツモり方」と解説の土田浩翔(最高位戦)から、そのスムーズな所作を絶賛された。
南場に入っても攻撃の手を緩めず、南1局の親番ではリーチ・イーペーコー・ドラをアガって7700点を上乗せし、そのまま逃げ切るかと思われた。だが南2局、萩原が14巡目に役満・四暗刻のテンパイを入れてリーチを宣言。この日開催されていたパブリックビューイング拡大版「プレミアムナイト」に集まったTEAM雷電サポーターからは「ツモれ~!」と歓声、EX風林火山サポーターからは「やめて~!」と悲鳴が上がった。結果、流局となり事なきを得ると、滝沢はオーラスでも3軒リーチ対決を制し、8000点(+供託2000点)をアガり切って4勝目を決めた。
この日の滝沢は4回リーチを放ち、その成功率はなんと100%。勝利者インタビューでは「圧倒的ツイてました」というが、勝ったにもかかわらず「安全策を取りすぎて切るスピードが遅くなった」と自省した。
昨年のMリーグ開幕前、滝沢は極度の不振に陥っていた。「見え過ぎるからこそ何も切れなくなってしまったのが不調の原因」と自己分析していたが「情報を捨てられるようになった」と一時期の不振を完全に抜け出して復活を果たし、昨シーズンはレギュラーシーズン優勝、ファイナルシリーズ準優勝に大きく貢献した。以降、スターとしての輝きを取り戻し、今期も絶好調。大舞台になればなるほど輝きを見せる萩原といったスター選手と戦いながらも、改めて「滝沢ここにあり」と力強く印象づけた夜となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)6万8100点/+88.1
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1万9300点/▲0.7
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万2300点/▲27.7
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)300点/▲59.7
【12月3日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +171.2(40/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +115.1(40/90)
4位 渋谷ABEMAS +27.4(40/90)
5位 TEAM雷電 ▲6.4(40/90)
6位 U-NEXT Pirates ▲79.0(40/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲115.4(40/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲141.4(40/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







