あるTwitterユーザーが投稿した、Amazonに出品している販売業者の行為が物議を醸している。
投稿の内容は「マジかよ Amazonで中華製商品が不良品だったんで、詳細な低評価レビューしたんだけど、出品元から『レビュー消してくれたら2倍の金額で返金するよ』って連絡きた 信じられねぇ」というもので、リツイートは2万6000件を超え、「いいね」も4万4000件を超えている。
今回の事態は、投稿者がAmazonのある業者から充電ケーブルを購入したことに端を発する。注文の翌日に到着した商品に不具合が見つかったため、詳細を記載して星1つの低評価レビューをAmazonに投稿すると、販売業者からはお詫びのメールが届き、新品と交換してくれるという話になったという。
しかし、後日到着した新品のケーブルも結局不良品だったのだそうで、返品・交換などは諦めたものの、対応が迅速だったため星を2つにしてレビューを再度投稿したところ、業者から再び連絡があったのだそうだ。
業者からの連絡は「厚かましいことですが、もしお客様がごレビューをキャンセルしていただければ助かります。この場合、お客様に感謝するため2倍の返金を申し上げます」という内容だったといい、その申し出についてSNSでは「同じ経験あります」、「こんなだからレビューは機能しなくなる」、「本当に(2倍で返金)してくれるなら、どんどん低評価レビューしたらもうかっちゃいますね」など批判の声が続出した。
この件については、Amazonからも直接投稿者へお詫びの連絡があり、最終的には返品と代金の2倍の返金が行われ、投稿者はレビューを取り消したという。
こういった行為について慶応大学特任准教授を務めるプロデューサーの若新雄純氏は「お客さんが(サービス)に満足しなかった場合、『すみません、代金お返しします』とか料金を返すだけではすまない場合は『次回は無料にします』みたいなやり取り自体は、案外昔からあったことだと思う」と、クレーム対策としては店舗側の行為はそこまで不自然ではないとの見解を示した。
しかし若新氏は「レビューという仕組み自体が不完全なので、この仕組みの中で(上記のような行為が)横行してしまうと、不良品だったフリをしてお金をもらう“当たり屋”みたいな存在も生まれてしまうし、『いい評価するからタダで(商品を)くれ』みたいな話も出てくるかもしれないので、レビューという制度自体はもう少しちゃんとできるようにしてほしい」と、システム面には注文をつけた。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
▶【動画】Amazon出品業者の「低評価レビュー買い取り問題」が物議
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側