僅差を制し、ほっと一息ついた。大和証券Mリーグ2019・12月5日の第2試合で、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が終盤で跳満をツモりトップ目に立ち、一旦は小林にマクられるも最後は自分でアガリ切り、接戦を制して今期6勝目とした。
この試合の対局者は白鳥、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びでスタート。白鳥は序盤、手が思うようにまとまらず、小林と茅森の攻めに守る時間が長い。しかし高打点への振り込みに回ることはなく、南1局には3900点をアガって反撃の狼煙を上げた。
耐えて待ったチャンス手が訪れたのは南3局2本場。リーチ・ツモ・平和・一気通貫・裏ドラの1万2000点(+600点、供託2000点)をツモあがると、この一撃でトップ目に浮上した。
オーラスは親の小林が連荘。リーチで攻められ、ツモられれば突き放されるピンチも白鳥は凌ぎ切って、決着は2本場。ダブ南・中の5200点(+600点、供託1000点)を小林からアガって試合終了、6勝目を獲得した。この際の白鳥の待ちは、七万と八万が3枚ずつ切られ他者も使いにくい九万単騎。視聴者からは「これは出る」「みんな九万止まらない」と白鳥の絶好の待ち選択に沸いた。
試合後のインタビューでは「好調ですね」と聞かれ「すごいツイてるなと」と謙虚なコメント、南3局の跳満ツモでトップに立てたのが大きな勝因と語った。これでハーラートップタイ、また個人スコアは3位浮上となったが、直近の成績については「麻雀プロはここ(Mリーグ)での成績も大事ですけど、他の対局で良いところを見せられていないので、どこかで結果を残したいと思っています。すぐに引きずり降ろされてしまうポイントなので、しっかり一戦一戦やって、伸ばしていきたい」とした。
チーム好調の秘訣を聞かれた際には「控室を出る時に、全員と指を合わせる」という恒例行事があるとして、「最初にマネージャーとやるようにしてから、これまでラスなしです」と好調なジンクスを明かした。
この試合を解説していたEX風林火山・滝沢和典(連盟)は「何でもいいんでしょうね、願掛けみたいなものに行ったりする人もいる。僕は(手を合わせて)形だけです」と話し、視聴者をコメントで笑わせていた。
昨年は個人スコア最下位に終わった白鳥も、その成績はすでに過去のものとなり、2019シーズンはチームの勝ち頭ともなっている。今年ここまで「SHOWタイム」は早6度。さらにチームをけん引する先に、リーグの頂が見えてくる。
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万7800点/+57.8
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万8200点/+8.2
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万1100点/▲18.9
4着 赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)1万2900点/▲47.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







