猛追するライバルを押しのけ、真冬に笑顔のサクラだ。大和証券Mリーグ2019・12月6日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が今期3勝目を獲得した。
この試合の対局者は岡田、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並びでスタート。岡田は東3局に狙い定めた五万待ちの七対子で技ありのアガリに成功。南1局には親でリーチ・ツモ・南・赤の1万2000点をツモアガリ。これでトップを大きく引き寄せた。
ただし簡単には逃げ切らせてはくれないのが、このリーグに集結した猛者たち。オーラスの萩原から逆転に向けてチャージをかけられ、わずか4000点差に。これには過去オーラスに逆転された記憶がよぎったか、岡田も思わず大きくため息、顔を伏せる場面も。決着はオーラス2本場、自ら平和の1000点(+600点)を萩原からアガって、この試合のトップを決めた。
インタビューでは「落ち着いてきましたね」と聞かれるも「落ち着いてないです」と苦笑い。「いまだに手汗がびっちょり、震えてるし…。頭が真っ白になることもあります。2万点差あってもビクビクしてましたね」と語り、緊迫したオーラスの心境を打ち明けた。
チームはここまで岡田以外が連続ラス、「私がトップを獲ってやろうというのではなく、2着でもいいから雰囲気良くしたいなって」と試合前の思いを振り返った。また、勝つためのゲン担ぎとして「とんかつ食べてきました」と語った際には緊張状態から解放されて、この日最も明るい笑顔を見せた。ここからの屈託のない表情にはファンも「かわいい!」「おかぴー!おめでとうございます!」とエールのコメントを送った。
最後はサクラブレードを掲げ、決めポーズ。この日の解説を務めていた渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)は「今日の岡田さんは要所要所で本当に良かった」と絶賛した。ここまでキャリアは浅いものの、勝ち切ることの苦しさを強烈に味わっている岡田。また1つ、プロの階段を上がる、大きなトップを勝ち取った。
【1回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)4万4700点/+64.7
2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3万7500点/+17.5
3着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)9400点/▲30.6
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)8400点/▲51.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







