“麻雀IQ220”と称される麻雀脳がこの日もフル活動だ。大和証券Mリーグ2019・12月6日の第2試合で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が安定感のある戦いぶりで快勝。ハーラートップタイとなる今期6勝目を挙げた。
この試合の対局者は勝又、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)の並びでスタート。
勝又は東1局に先制すると、一旦は佐々木にマクられるも、南1局にリーチ・一発・ツモ・タンヤオの1万2000点(+300点)をアガって再びトップに。その後はリスクを極力追わない捌き手が成功するなど無難に進み、6勝目を挙げた。
インタビューでは、まずこの日が誕生日のチームメイト滝沢和典(連盟)に「タッキーおめでとう!トップ獲ったよ!」と一言。この場面では「勝又かわいすぎるwww」「タッキー喜んでるよきっと」と視聴者からのコメントも多かった。
それから勝又は「攻めの強い3人が相手なので、先行逃げ切りしかないかなと思っていました」と試合前の思考を語った。全員が連盟所属、幾度となく戦い、手の内も十分に知るライバルを相手に、攻撃に重きを置いたスタイルが奏功。この日は東1局からカンチャン待ちでもテンパイ即リーチ、また南場にトップ目となっても手を緩めず、攻勢を仕掛けたことがトップに繋がった。
道中の選択について質問を受けると、自分から見た場況の説明を淀みなく語り、これには解説の渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)も「(モニターを通して)全体を見ている僕と、打っている勝又が同じことを感じている。これはすごいですよ。勉強になりました」と、改めて“麻雀IQ220”の頭脳を認めた。
今期はいわゆる「トップ・ラス」が多い勝又の成績は、トップボーナスの大きいこのルールでは、トップとラスが同数ならばプラスに回ることができるための戦略的思考でもある。1回戦、せっかくの誕生日に4着となってしまった滝沢の分までプラスポイントを稼ぎ、プレゼントをした。
チーム公式アカウントで投稿される控室の画像では、選手同士の年齢も近く、仲の良さそうなところが見られる。この日の勝又からの仲間思いのコメントにも、信頼関係がよく表れていた。
最後は自身のトップより、チームスコアが+200を超えたことに触れ「300を目指して頑張りたい。自分たちらしい麻雀で頑張っていきます」と力強く締めた。
【2回戦結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)4万600点/+60.6
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万4300点/+4.3
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)1万9400点/▲20.6
4着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)1万5700点/▲44.3
【12月6日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +201.2(42/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +135.5(42/90)
3位 渋谷ABEMAS +28.7(42/90)
4位 U-NEXT Pirates ▲2.9(42/90)
5位 TEAM雷電 ▲9.5(42/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲18.8(42/90)
7位 セガサミーフェニックス ▲150.1(42/90)
8位 赤坂ドリブンズ ▲184.1(42/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)







