Mリーガー達の卓越した記憶力や観察眼が、麻雀ファンを驚かせることがある。12月5日の第2試合でトップを取ったU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)の自戦解説は詳細過ぎたと話題となったが、12月9日の1回戦で3勝目を挙げた石橋伸洋(最高位戦)も負けてはいなかった。
 勝利者インタビューで、南2局でアガった平和・三色同順・赤・ドラの8000点で、一・四万待ちでリーチをしなかった理由を聞かれたシーンだった。石橋は自風西トイツ落としからの三色同順345確定の平和でテンパイしていた。「端牌の一万は出やすい牌なんですけど、自風の役牌を落としたということは、いい待ちがバレやすい」と一万が河に1枚も切られていなかったこともあり「どこかに固まっているケースもある」とヤミテンに構えた理由を、確実にアガるためと回答した。しかも実際、一万はセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)に暗刻だった。読みもズバリご名答だったため、ファンもどよめいた。