漫画家のまの瀬さんが小学生時代の実体験を描いた漫画がTwitterで大きな反響を呼んでいる。
まの瀬さんが12月10日、Twitterに「9歳のぼくが実際に体験して感じたことをそのまま描きました オブラートに包んでないのでアカウント凍結されませんように」という言葉とともに漫画を投稿した。
漫画は、母親から「死ね」という言葉を「絶対に人には言ってはいけない言葉」だと教えられていてというまの瀬さんが、小学生のときに友人から何気ない会話のなかでその言葉を浴びせられ、傷つき悩んでしまう場面からはじまる。
そしてあるとき、「死ね」という言葉をその友人に対して投げ返してみたところ、友人は笑って受け流したのだという。そのことから「言葉の持つ重みは人それぞれ違う」ということを知り、心がすっと軽くなったという実体験が描かれている。
最後は「人の言葉が重みになってそれに耐えられなくなることがある そんなとき一人で抱え込まないで」、「ためしにそのボールを投げ返したらいい 重いと思ったそのボールを相手が軽々と扱っていたら、感じていた重みが楽になるかもしれないよ」というメッセージと、「投げ返したら逆ギレをする人もいる」という指摘で締めくくられている。
漫画を読んだ人の感想として、「『自分がされても平気』なことが『相手も平気』とは限らない」、「最後の逆ギレする人 職場にいっぱいいるわ」、「逆もまた然り 人に謝罪ばっかり求めるのに自分は全く謝らないとかね……」など、同意や共感する声がSNSでは多く見られた。
まの瀬さんは反響について「親から僕と同じような教えを受けていた人がいるのを見てうれしくなった」と語り、漫画の体験については「今になってみるといい体験だったと思う。この体験がなければ、いろんな言葉を重く受け止めすぎて辛い思いをしていたと思う」とコメントしている。
番組でコメンテーターを務める牧師のアーサー・ホーランド氏は、ソロモン王の「親切な言葉はハチミツ、魂に甘く、骨を健やかにする」という言葉を引用し、「罵るよりも人を褒める、見下すよりその人の徳を高める、言葉に言霊が込められるといい意味でも悪い意味でも(人に)インパクトを与える」と言葉が持つ力について説明。
続けて「人は言葉によって傷つくけど、言葉によって癒やされる。願わくば(人にとって)マイナスな言葉より、人の徳を高める言葉を伝える意識を持てば、そういう風に(言葉が人の癒しになるように)なっていくんじゃないかと思っている」と、言葉の力をポジティブに使っていくことの重要性を述べた。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
▶【動画】「言葉の持つ重みは人それぞれ違う」実体験漫画に共感の声
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