俳優として活躍する萩原聖人が、プロとして身を置く麻雀界において心配していることがある。業界外への発信力だ。「このぐらいのことで外に発信をしても、みんなは振り向いてくれない」。一昔前に比べれば飛躍的に増えた映像コンテンツも、そのクオリティにまるで満足していないのだ。その理由は、芸能界で長年戦ってきた者だからこそ感じるものだった。
 25年以上に渡り、麻雀対局の番組に出演してきた萩原。四半世紀やってきたからこそ、「その番組を、麻雀を知らない人、嫌いな人が見た時にどう思うか」は、身にしみている。今やネット番組でも大量に対局が放送されてはいるものの、そのクオリティは果たして既存のファンを楽しませるだけでなく、新規のファンの心をつかむものになっているか。その点をとても気にかけている。