「来年3月で仕事の任期が…。就職活動中。拡散お願い」。昨年、約2万回もリツートされ話題を呼んだ投稿主は、水中考古学者の佐々木蘭貞(ランディー)氏(43)だ。
同氏が専門とする水中考古学とは、水中に眠る遺跡(沈没船・水中都市など)を発掘・保護・調査することによって歴史を紐解く学問だ。とりわけ最大の発見と言われているのがスウェーデンの戦艦「ヴァーサ号」で、沈没から333年後の1961年、奇跡的にほぼ完全な形で引き上げられた。全長70mの巨大な船には、巨大な大砲64門が残っていて、17世紀の大航海時代を伝える貴重な資料となっている。また、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の始まりの場所となったジャマイカの港町「ポート・ロイヤル」などが発見されたこともある。