全国689カ所で行われたセンター試験だったが、今年は埼玉県や神戸市の会場で問題が発生した。
18日の埼玉県の会場では、「地理歴史・公民」で受験生の1人がスマホをポケットから取り出して両足の間に置き操作する“カンニング行為”が発覚。同受験生は「わからない問題があったので、スマホを使って検索しようとした」とカンニングを認めているという。
また、19日には神戸市の会場で、「数学1」のテストの際に本来はチャイムの鳴り始めで試験開始を指示するはずが、チャイムが鳴り終わってから試験開始を指示したため、試験時間が25秒短くなる事態が発生した。同会場で受験した受験者のうち、希望者は再試験を行うことができるという。
2021年からは大学入試共通テストが導入されるため、センター試験は今年で30年の歴史に幕を閉じるが、これまでにセンター試験の数々の問題がTwitterでトレンド入りを果たすなど話題を集めてきた。
一昨年は「ムーミンの舞台になった国名を問う」問題で、試験後にネットを中心に「ムーミン谷は心の中にある」と話題になったり、昨年は英語のリスニング問題で登場したイラストが「リスニング四天王」の愛称でSNSで話題になった。
センター試験の試験監督を務めたこともあるコメンテーターの明星大学藤井靖准教授は「(試験監督を)十数回やりましたが、けっこう大変なんですよ。分厚いマニュアルを全部読みなさい、ビデオを見なさい、集合して予行演習をしなさいなど、仕組みとしてはちゃんとしているが、教員への負担は結構大きい」と試験監督を務める教員への負担に言及。
また、「当日はずっと立って見ていなければいけないですし、1カ所にずっと立っていてもダメだが歩きすぎても足音が受験生の邪魔になるのでダメで、かなりセンシティブに気を使わなければいけない」と、センター試験当日の苦労についても明らかにした。
(AbemaTV/「けやきヒルズ」より)
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