「荒れる春場所」も今は昔 元横綱も実感する気候変化で「荒れる初場所」に 現在4年連続で初優勝
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 第一人者の白鵬が二日目から2日連続で平幕力士に敗れ、横綱鶴竜も四日目にして今場所3つ目の金星を配給するなど今年の初場所は序盤から荒れに荒れた。両横綱はともに休場で早々と姿を消し、優勝争いは混戦の様相を呈している。

 角界では“荒れる春場所”と昔から言われてきた。「三寒四温」という言葉があるように温かくなったと思ったら急に寒波が襲ってくるなど日によって寒暖差が激しく、3月の春先は気候が一定しないことから力士も体調管理や調整が難しいことが原因と見る向きが少なくなかった。

 しかし、それも今は昔の話になりつつある。初場所は昨年まで4年連続で初優勝力士を輩出しており、横綱の優勝は平成27年(2015年)の白鵬にまで遡る。翌平成28年(2016年)は大関琴奨菊が日本出身力士として大関栃東以来10年ぶりに天皇賜盃を抱き、大いに盛り上がった。平成29年(2017年)は大関稀勢の里が悲願の初優勝を果たし、19年ぶりの“国産横綱”も確実にして日本中が大フィーバーに沸き返った。

 平成30年(2018年)は栃ノ心が平幕優勝を成し遂げるとその勢いのまま、一気に大関へと駆け上がり、昨年は玉鷲が関脇で初賜盃を手にした。今はまさに“荒れる初場所”なのである。

 「気候が変わってきたせいか、今は春場所よりも初場所のほうが体調管理が難しいんじゃないですか。今場所は誰にでも優勝のチャンスがあると思います」と語っていたのが、自身も初場所の主役になった経験がある元横綱稀勢の里の荒磯親方だ。

 今場所は昨日、優勝候補の大関貴景勝が平幕の正代に敗れて2敗に後退。九日目を終わって正代と德勝龍の平幕力士2人が1敗でトップに立ち、2敗で貴景勝、平幕の豊山と輝が追っているが、この先まだまだ波乱が起きそうだ。新関脇朝乃山や遠藤ら、3敗力士にもチャンスは残されており、今年の初場所も初優勝が出る可能性は決して小さくない。

▶映像:1敗・正代が貴景勝を下した一番

突進する貴景勝に正代はヒラッ!
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▶映像:初場所注目の取組を一気見「大相撲ダイジェスト」

幕内の注目取組を一挙放送
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