「ゴングと同時にタオル投入」ドラマのような大逆転劇…“90秒のド突き合い”は衝撃決着
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 壮絶なド突き合いの末に、崩れ落ちた敗者の頭上をセコンドのタオルが舞った。

 1月25日に行われた「Krush110」。松下大紀(K-1ジム川口TEAM SIRIUS)とEITO(HALEO TOP TEAM)の対戦は、Krushの標榜する「壊すか壊されるか」を象徴する一進一退の打ち合いに発展。わずか90秒の激闘は「タオル投入」というまさかのエンディングを迎えた。

 昨年、2戦連続での1ラウンドKO勝利を収めているEITO。188センチの長身から伸びるパンチとミドル、接近戦での強い1発が魅力の選手だ。一方、K-1参戦経験もある「暴走ヒットマン」こと松下はKO敗けを喫した「Krush97」から実に1年ぶりの参戦。しかも2階級上のスーパー・ウェルター級での試合に生き残りをかけて臨んだ。

 松下にとってはスーパー・ライト級時代には当たらなかったような大きな相手との試合だが、もはや恒例となったオラつきながら対戦相手にピタリと顔をつけ威嚇するフェイス・トゥ・フェイスは健在。一方のEITOもニヤりと頷きながら「かかってこいよ」と意志表示で臨戦態勢に入るが、頭1つデカイ、しかも顔もひと回り以上……体格の差は歴然だ。

 試合開始、リーチのあるEITOのパンチ、蹴りが遠距離から松下を襲う。前階級では長身選手だった松下、勝手が違うのか蹴りが空を切るシーンが目立つ。一方のEITOは、距離を縮めて連打、百裂拳の如く止まらない連打に、松下の腰が落ちはじめる。

 そんな防戦一方の松下だが、意外と冷静だ。連打の隙間を縫うように的確にアゴに1発、2発と強いストレート、3発、4発目でEITOがグラついた。両者の乱打戦は松下のフック連打に対し、EITOもコンパクトに連続で当てるといった具合で進んだ。

 しっかりとディフェンスをし、EITOの連打を凌いだ松下は、渾身の右ストレートとボディへのヒザを捻じ込むとEITOの巨体が崩れ落ちた。なんとか立ち上がったEITOだったが、攻める松下は冷静だ。左ロー、豪腕の左フック、左右の連打、前のめりの相手へエグい顔面への蹴り。ゴングと同じタイミングでタオルがリングに投げ込まれた。

「ゴングと同時にタオル投入」ドラマのような大逆転劇…“90秒のド突き合い”は衝撃決着

 試合を放送したAbemaTVの視聴者からも「これぞKrush!」「ベストバウト」「技術云々じゃなく面白いぞ」などの声が上がり、ゲスト解説を務めたお笑いコンビ・イワイガワの井川修司氏も「いいもん観た~!」と興奮気味に語った。

 このバチバチの殴り合いについて、同じく解説に名を連ねたK-1ライト級王者の林健太は「あんだけ(EITOに)詰められてから(松下の)気持ちで折れるのかなと思ったんですけど、よくしっかり見て右を返した。EITOもパンチを打っていたが、松下選手の方がしっかり力の乗ったパンチを打っていた」と分析。元Krush選手の石川直生氏も「松下のパンチはボクシングジムで吉野弘幸会長という伝説的な左フックの持ち主から直伝されたもの。本人も自信を持っている」と裏話を明かした。

 試合後松下は「2階級あげて70kgでやったんですけど、EITO選手も凄い選手でした。でもここを超えないとピケオーを倒せないなと思って……」と、日本人キラーのジョーダン・ピケオーを名指し、新たに挑んだスーパー・ウェルター級での戴冠を堂々と宣言した。

 前座のプレリムからKOシーン続出だったこの大会。原点の"KO至上主義”をテーマに再出発した「Krush」。「倒れるか倒されるか」の展開となった松下とEITOの戦いは、まさにそのテーマを象徴するような激闘だった。

【映像】「90秒のド突き合い」は衝撃決着

奇跡の大逆転劇! 1RKO決着! 松下 大紀 vs EITO | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
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