将棋の順位戦C級2組9回戦が2月6日に行われ、桐山清澄九段(72)が近藤正和六段(48)に102手で勝利した。桐山九段は今期で、順位戦C級2組からの降級が決まっており、今年度0勝18敗だったが、待望の初勝利で通算1000勝まであと6勝と迫った。

 桐山九段は1966年4月に四段昇段し、この4月でプロデビュー54年を数える大ベテラン。タイトル4期、棋戦優勝7回を数え、竜王戦1組には7期、順位戦A級には14期、在籍した。今年度は前日まで18局指して、白星をつかめなかったが、相振り飛車の将棋を見事に制した。

 本局を終えて、桐山九段の通算成績は994勝950敗に。順位戦C級2組からの降級と年齢制限により、残った棋戦で全て敗れた時点で引退となるが、現役最年長棋士が1000勝の大台に達して有終の美を飾るか、注目が集まりそうだ。

(写真提供:日本将棋連盟)

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将棋界の頂上決戦が
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高見泰地七段 勝てば昇級!
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