大和証券Mリーグ2019・2月18日の2回戦で、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）がチーム9試合ぶりとなるトップを取り、個人7勝目、チーム21勝目を挙げた。
対局者は起家から内川、セガサミーフェニックス・近藤誠一（最高位戦）、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（協会）、渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）。
内川は東1局、4巡目に白をイチ鳴きして他家にプレッシャーをかけ、ホンイツとトイトイを視野に入れながら手牌を進行していった。9巡目にテンパイを入れるも、この時点での役は白のみ。だが次巡にポンしていた西をツモってきたとろで積極的に加カン。この西が新ドラとなり、さらに嶺上開花（リンシャンカイホー）でドラ1索をツモり、白・嶺上開花・ドラ5という驚きの手順で跳満1万8000点を決めた。このアガリには、解説のU-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）も「え～っ！高目で白・ドラ1の手でしたよね」と度肝を抜かれた。
だが内川は「親番は放銃するまで点数を稼ぎに行こう」と攻撃の手を緩めなかった。
東1局2本場では三色同順を見据えた仕掛けを入れ、針の穴を通すような手順で、想定通りにタンヤオ・三色同順・赤・ドラで1万2000点（＋600点、供託1000点）をアガり切ると「四万チーはなかなか出来ない。むちゃくちゃアガれなさそうな仕掛けですよね。よく動きましたね」と仕掛け巧者の朝倉をうならせた。
さらに東1局3本場でもダブ東・赤2で1万2000点（＋900点）でダメ押しし、一気に7万点オーバー。そのまま優位に試合を進め、危なげなく逃げ切った。
この日の1回戦では、Mリーグ史上最高スコアとなる9万2100点を獲得するなど、開幕からチームを牽引してきた沢崎誠（連盟）が箱ラス。その時点ではマイナス域に転落したチームを、すぐさまプラス域に戻す、チームにとっても非常に大きな勝利だった。
しかもKADOKAWAサクラナイツの紅一点、岡田紗佳（連盟）の誕生日は2月19日。“サクラのプリンス”こと内川の勝利は、卓上に咲く嶺上開花という花束をチームメイトに贈る粋な演出となった。サクラ咲く春に向け、チームは一丸となってきた。【福山純生（雀聖アワー）】
【2回戦結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）6万5600点／＋85.6
2着 セガサミーフェニックス・近藤誠一（最高位戦）3万1800点／＋11.8
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（協会）1万2500点／▲27.5
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）-9900点／▲69.9
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
【2月18日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス ＋388.6（80/90）
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋122.5（78/90）
3位 TEAM雷電 ＋101.9（78/90）
4位 KADOKAWAサクラナイツ ＋75.8（80/90）
5位 U-NEXT Pirates ▲31.3（78/90）
6位 渋谷ABEMAS ▲88.1（80/90）
7位 赤坂ドリブンズ ▲192.2（80/90）
8位 EX風林火山 ▲397.2（78/90）
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（AbemaTV／麻雀チャンネルより）
▶中継：姫には勝利の花束を サクラのプリンス・内川から岡田に誕生日プレゼント
▶映像：ふいに見せた仕草がファンの心をキャッチ！瑞原明奈の“ほっぺむにゅ”
