2月16日のプロレスリング・ノア後楽園ホール大会におけるベストバウトは、中嶋勝彦vs鈴木秀樹のシングルマッチ、30分フルタイムドローの一戦だった。大会ベストどころか今年の年間ベストバウト候補にもなってくるのではないか。それくらいの闘いだ。
 ノア所属の中嶋はプロレス界随一の蹴りの使い手。鈴木はフリーとして昨年からノアに参戦し、中嶋のタッグパートナーである潮崎豪とも激闘を展開した。
 潮崎vs鈴木は“他流試合”的な緊張感のある試合だった。グラウンドにも秀でた“ビル・ロビンソンの愛弟子”鈴木に対し、潮崎はチョップやラリアットの直球勝負。スタイルの違いが迫力につながった。