セミファイナルへ向けて、価値ある勝利だ。大和証券Mリーグ2019・2月28日の第1試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が今期5勝目を獲得した。
この試合の対局者は、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、高宮、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)の並びでスタート。
▶映像:高宮まりが今期5勝目 昨期1勝から大躍進
高宮は東場から効果的に加点し、南3局の親番を迎える頃には5万点近くの持ち点を得た。南3局1本場には平和・ドラの2900点(+300点)を渋くダマテンでアガって5万点超のトップ目へ。
ここでのダマテンは妙手。大きくスコアを落としている鈴木の河が異様であり、役満・国士無双など特殊役をケアしたもの。親番、先制、好形かつ高打点と条件が揃って、誰もが勇んでリーチをしてしまいそうな場面でも、高宮は冷静に、かつ慎重に打ち回し、リスクを最小限にして、3200点を獲得した。これにはファンからの「国士ケアじゃない?」の声もすぐさま挙がり、「奥義ダマ」「それでいいまりちゃん」とエールを送られていた。
高宮は最後まで卓の主役として点棒を集め、今期5勝目を獲得した。リーグ創立年度となった昨期は21人中19位と悔しい成績。出番すら少なかったが、今期は昨年の1勝を大きく上回る5勝で、個人成績ではついにプラスにまで浮上した。
抜群の人気を誇る女流プロ高宮、その魅力はルックスやスタイルだけではない。誰もがその舞台に震え、自分らしいパフォーマンスを出せなくなりそうな場面でも、高宮にはこれまでのキャリアを支えに、いつも通りに飄々と打てる強さがある。
セミファイナルへ向けては「自由にやっていこうという方針で」、これからものびのび打つことを宣言。エース佐々木寿人(連盟)を筆頭に頼れる盟友が活躍し、随所で紅一点の高宮が活躍を見せるチームには、誰もが認める勢いがある。それぞれが自由に、やりたいようにやるチームに見えても、実は絶妙のバランス感覚で、春の栄冠を目指し一枚岩になっている。
【1回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)4万7600点/+67.6
2着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)3万1000点/+11.0
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)1万6300点/▲23.7
4着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)5100点/▲54.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(AbemaTV/麻雀チャンネルより)